メディアを上位表示させるには、SEOだけではなくSXOも必要なことをご存じでしょうか?
SXOは、ユーザーが求めるニーズを満たしている状態です。
上位表示させるには、SEO対策とSXO対策をどちらもしなくてはなりません。
この記事では、SXOの特徴やメリット、問題点について、SEOと比べながら解説します。
- 「SXO」の重要性がわかる
- 「SXO」のメリットや問題点がわかる
- メディアを上位に表示できる
SXOとは
SXOとは、Search Experience Optimizationの略で、検索体験最適化といいます。
ユーザーがニーズを満たすためにGoogle検索し、記事を読んだ後にニーズを満たしている状態です。
例えば以下の流れです。
- ユーザーは「京都に旅行したい、行き先を決めたい」というニーズがある
- 「京都 旅行」とGoogle検索する
- 京都の観光スポットが紹介されている記事を読む
- 京都の行き先が決まった
このようにSXOは、ユーザーのニーズを満たす記事を作成するために必須の要素です。
SXOの考えが重要な理由
SXOはユーザーの満足度を左右するからです。
例えば、SEO対策はしているけどSXO対策をしていない場合、アクセス数はあるが、内容がニーズを満たしていない記事になります。
そのため、最後まで読む人が少なくなり、結果集客できないです。
一方でSXO対策はしているけどSEO対策をしていない場合、内容の質は高いが、アクセス数が低いため記事を読んでくれない状況になります。
このようにSEOだけでなくSXOも重要です。
SXOに注目が集まっている理由
競合記事と差別化するためです。
Googleには膨大な量のwebメディアがあり、自分のメディアが埋もれる可能性が高いです。
例えば、「旅行 おすすめ」と調べると、約5億記事が出てきます。
そこで、他メディアと差別化するために、ユーザーのニーズを満たしている記事を作成します。
記事を読んだユーザーの満足度が上がり、ファンが増える可能性が高いです。
SEOの目的とは
SEOの目的はなんでしょうか。
ここからは、SEOの目的について、以下の4つを解説します。
- 集客するため
- ブランディングを確立するため
- コンテンツ資産が増やすため
- 費用対効果を高めるため
集客をするため
顕在的ニーズを持つユーザーのアクセス数が増え、集客力が向上します。
メディアにたどり着いたユーザーは、ニーズを満たすために特定キーワードで検索しているからです。
以下の流れが起こり、集客力が向上します。
- 上位記事になる
- 顕在的ニーズを持つユーザーが目を通す機会増える
- ニーズを満たしているメディアを読み、ファンになる
このようにSEO対策すると上位表示され、アクセス数が上がり、集客力が向上します。
ブランディングを確立するため
アクセス数が増え、「○○といったらこのメディア」といったブランディングが確立します。
ユーザーのニーズを満たすメディアは、ユーザーの信頼を築くからです。
この信頼を築くと、以下の流れが起こります。
- 自社が提供するサービスの成約率が向上
- 自社サービスの口コミや評判が広まる
- ブランド力が成長し続ける
SEO対策して検索上位に表示されてブランドが育ちます。
そして、指名検索される回数が増え、メディアの認知度が向上します。
コンテンツ資産を増やすため
メディアに質の高い記事を積み上げるとコンテンツ資産になります。
以下は、長期間に渡って上位表示される記事を増やすと起きる流れです。
- Webメディアのユーザーを引き寄せ、信頼性を高める
- Webメディアのドメインパワーが上がる
- 過去の記事も順位が上がりやすくなる
例えば、トピックやペルソナ、キーワードを決めて、それらを中心にコンテンツを作成します。
作成したコンテンツは、自ら削除したり、ドメインやサーバーの契約更新を怠らなければ残り続けます。
つまり、SEO対策しているコンテンツはストック型のコンテンツです。
費用対効果を高めるため
SEOは支払う費用が少ない上に、上位に表示されれば継続的に広告効果を得られます。
Googleで上位記事された記事は多くの人から注目を集めます。
その結果、広告効果、メディアや企業名の認知度が向上し、集客につながるのです。
広告ではクリックごとに費用が発生するのに対し、SEOではクリック数にかかわらず追加費用が発生しません。
そのため、継続した検索流入が見込めます。
SXOの目的とは
一方で、SXOの目的はなんでしょうか。
ここからは、SXOの目的について、以下の2つを解説します。
- ユーザーが満足する記事を作成するため
- 潜在的なニーズを引き出すため
ユーザーが満足する記事を作成するため
ユーザーのニーズを満たす記事を作成すると、ユーザーの満足度が向上します。
ユーザーが満足する記事を作成すると、以下の流れが起こります。
- 「また読みたい」とファン獲得につなげる
- 満足度が高かった記事としてSNSやブログで紹介してもらい、拡散される
- アクセス数が増える
このように満足度が高いメディアは、ファンを増やせます。
潜在的なニーズを引き出すため
SXO対策した記事は、顕在ニーズだけでなく潜在的ニーズも引き出します。
顕在ニーズとは、求めている情報を自覚している状態です。
潜在的ニーズはニーズはあるけど、求めている情報を自覚できていない状態です。
例えば、旅行好きのユーザーが「旅行 おすすめ」と検索して、出てきた記事の写真がきれいだったため「ここに行きたい」となります。
旅行の記事を読み「ここに行きたい」という潜在的ニーズを引き出しています。
このように潜在的ニーズを引き出し、ユーザーの体験満足度を向上させます。
SEOの問題点
SEOの問題点はなんでしょうか。
ここからは、SEOの問題点について、以下の2つを解説します。
- 成果が出るまで年単位で時間がかかる
- アルゴリズムのアップデートで順位が左右する
成果が出るまで年単位で時間がかかる
SEOの成果が出るまで年単位の時間がかかるため、たくさんの時間と労力が必要です。
まず、検索エンジンのクローラーというロボットにメディアを認識させるところから始めます。
開設したばかりのメディアだと、ユーザーから認知されにくくアクセス数が伸びにくいため、上位に載る可能性は低いです。
既に公開済みのメディアであれば、伸びない原因を調査した上で、リライトし直す必要があります。
とくに開設したばかりのメディアは、クローラーから認識され、伸びない原因追求をする必要があるため、時間がかかります。
アルゴリズムのアップデートで順位が左右する
Googleのアルゴリズムが変わった際に、表示順位が急落する可能性があります。
これはGoogleが上位に載せる記事を決めており、アルゴリズムとSEOは密接に繋がっているからです。
SEOの不正行為が行われないよう、定期的にアルゴリズムを変更しています。
つまり、SEOの本質である「ユーザーが満足するコンテンツ」に記事の内容が大きくそれていなければ、アルゴリズムが変わっても順位に大きな影響は受けません。
SXOの問題点
一方で、SXOの問題点はなんでしょうか。
効果が数値として出にくい点です。
効果が数値として出にくい
SEOはアクセス数や順位として効果が数値に出やすいのに対し、SXOは効果が数値に出にくいです。
ユーザーが潜在的ニーズを満たしているのか数値で表せないからです。
例えば、以下のようにしてSXOの効果を測定できます。
- アンケート機能
「どのくらい満足したのか」5段階評価でアンケートを取ったり、「検索時に何を求めていたのか」アンケートを取ったりすることで、ニーズがわかります。 - ポゴスティッキング動作
ポゴスティッキングとは、検索結果とページを往復している状態です。
動作が多いほどユーザーのニーズを満たせていません。ポゴスティッキングを確認するには、離脱率や閲覧数、滞在時間がデータ化されているGoogleアナリティクスを使用します。
この機能を使って、SXO効果があるのかがわかります。
SEOだけでなくSXOにも力を入れよう
この記事では、SXOの特徴やメリット、問題点について、SEOと比べながら解説しました。
この記事のまとめは以下のとおりです。
- SXOは、ユーザーのニーズを満たす考え方
- SXOのメリットは、以下のとおり
集客をするため
ブランディングを確立するため
コンテンツ資産が増やすため
費用対効果を高めるため - SXOの問題点は、効果が数値として出にくい
SXOは、膨大な数の競合記事と差別化するためにとても大切な考え方です。
効果が数値として出にくいですが、SEOと同じくらい注力すると、上位記事になります。
記事を執筆するときは、SEOだけではなく、SXOも意識しましょう。