ご自身のサイトやコンテンツを多くの方に知ってもらう対策として、SEOがあります。
しかし、SEOそのものや、コンテンツの評価基準をよくわかっていない方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、SEOはサイトやコンテンツを検索上位に表示させる施策で、SEOの評価は「Googleが掲げる10の事実」が基準になっています。
この記事を読むと、SEO評価に関してより詳しく次の4つがわかります。
- そもそもSEOとは
- SEO評価の根源となる「Googleが掲げる10の事実」
- SEO評価をあげるポイント
- SXO観点での対策がSEO評価アップにつながる
この記事を参考にし、自社コンテンツの集客に生かしましょう。
【そもそも】SEOとは
SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字を取った略称です。
直訳すると「検索エンジン最適化」です。
検索エンジンとは、GoogleやYahooをはじめとした、Web上で調べたいテーマに関する情報を提供するシステムを指します。
検索エンジンで出てくる検索結果を、上位に表示させる対策がSEOです。
SEO対策の具体例は、後述で解説しています。
SEO記事は「Googleが掲げる10の事実」をもとに評価される
冒頭でお伝えしたとおり、Googleには「Googleが掲げる10の事実」という理念のもと、Web上のサイトやコンテンツを評価しています。
そのため「Googleが掲げる10の事実」に沿って、サイトやコンテンツを提供できるかが鍵でしょう。
具体的に次の4つを意識すると、評価の高い記事が書けます。
- E-E-A-T
- YMYL
- モバイルファーストインデックス(MFI)
- Googleアルゴリズムのアップデート
E-E-A-T
Googleの「検索評価ガイドライン」によると、評価の基準はサイトやコンテンツの正確さ、誠実さ、安全性、信頼性が大きなポイントとなっています。
中でも、コンテンツの信頼性は大切です。
信頼性を支える基盤として、次のE-E-Aは覚えておきましょう。
- Experience(経験):製品やサービスを使用した実体験が含まれる
- Expertise(専門性):あるジャンルに特化した専門家やメーカー、専門店が発信、監修している
- Authoritativeness(権威性):サイトやコンテンツを取り扱う企業や個人自体の専門性が高い
- E-E-A-Tを意識すれば、ユーザーにより有益かつ正確な情報を提供しているコンテンツ、サイトが上位表示されます。
YMYL
YMYLのテーマは、より評価基準が厳しく設けられていて、信頼性を得るハードルが格段に高いです。
YMYLとは「Your Money Your Life」の頭文字をとった略語で、お金や健康、安全保障、生活福祉といったテーマを指します。
上記の人々の生活に大きな影響を与えるテーマは、Googleでも評価基準が高いのです。
ちなみに、次のテーマはYMYLに区分されています。
- お金
- 医療
- 法律
- 行政や災害情報
- オンラインショッピング(金銭の取引が発生するもの)
上記のようなトピックで上位表示されるメディアは限定的で、行政や専門紙といったものが多いです。
もし、個人や企業で健康、お金、安全保障、福祉といったジャンルを取り上げるときは、専門家や権威性のある方への監修依頼や、実体験ベースでコンテンツ作成をしましょう。
モバイルファーストインデックス(MFI)
サイトやコンテンツが、スマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスに適しているかどうかも、SEO評価の重要な要素です。
理由は、スマートフォンの普及により、パソコンよりもスマートフォンでコンテンツを見るユーザーが増えたためです。
引用:LINE for Business「〈調査報告〉インターネットの利用環境 定点調査(2022年下期)」
上記の画像のように、ユーザーの多くが、スマートフォンやタブレットでサイトやコンテンツを見る時代の流れに沿っています。
Googleも、モバイルデバイスでの表示ができるページ作りを強く推奨しています。
それができれば、自然とユーザーが見やすいサイトが出来上がり、記事の評価が上がるのです。
Googleアルゴリズムのアップデート
ユーザーに有益な情報を提供するために、Googleは年に数回、検索エンジンのアルゴリズムをアップデートします。
これを「コア アップデート」と呼び、コアアップデートで評価基準を細かく変えています。
つまり、Googleは常にユーザーに有益な情報を提供するために、時代やニーズに対応した評価基準を設定しているのです。
下記引用のように、これまでは評価が高かったコンテンツの評価が下がり、反対に過小評価されていたコンテンツが上位に浮上する場合があります。
ページに問題がなくても、コア アップデート前と比べてパフォーマンスが低下することがあります。スパムに関するポリシーに違反したわけでも、手動またはアルゴリズムによってポリシー違反に対する措置が取られたわけでもありません。コア アップデートの変更は、コンテンツ全体に対する Google のシステムの評価方法を改善するために行われます。この変更により、検索結果で過小評価されていたページのパフォーマンス向上も見込めるようになります。(一部抜粋)
出典:Google検索セントラル「Google 検索のコア アップデート」
SEOの評価を上げるポイントは2つ
ここからは実際にSEO評価をあげるためのポイントを解説します。
下記2つのポイントをまずは意識してサイトの設計、コンテンツの作成をしていきましょう。
- 検索エンジンが評価できるサイトにする(内部SEO)
- 他者から評価されるサイトにする(外部SEO)
それぞれの内容と具体的な対策例を紹介していきます。
検索エンジンが評価できるサイトにする(内部SEO)
ユーザー満足度の高いコンテンツだと、検索エンジンから判断してもらう施策として内部SEOがあります。
これはサイト内のコンテンツやサイト設計を整えて、質のよいコンテンツに仕上げる方法です。
下記4つの施策が、内部SEOとして考えられます。
- クロールの最適化(サイトをデータベースに登録してもらう)
- HTMLの設定などによるインデックス最適化(サイトの内容を検索エンジンに適切に伝える)
- ユーザーのためのサイト構築
- E-E-A-Tに合わせたコンテンツ作り
内部SEO施策例(1):クロールの最適化(サイトをデータベースに登録してもらう)
Googleにはクローラーと呼ばれるWebサイト情報を収集するプログラムがあります。
クローラーによって検索エンジンのシステム上にサイト、またはコンテンツが登録(インデックス)されます。
そのため、まずはクローラーに気づいてもらうアピールが重要です。
このアピールを「クロールの最適化」と呼び、次の3つの対策があげられます。
- Google Search Console経由でクロールリクエストをする
- XMLサイトマップ(sitemap.xml)を作成する
- コンテンツがサイト内のどこに位置しているのか明記する(パンくずリストを作成する)
クロールの最適化をしないと、クローラーが自社サイトやコンテンツに訪れず、サイトやコンテンツの存在さえ認識されません。
まるで透明人間のように、本当は実体があるのに存在しないものとなってしまうので注意しましょう。
内部SEO施策例(2):HTMLの設定などによるインデックス最適化(サイトの内容を検索エンジンに適切に伝える)
前述のクローラーがサイトをクロールした後、ページの質に問題がなければ、検索エンジン上にページを登録(インデックス)してもらえます。
インデックスされるための対策として、次の3つがおすすめです。
- ページタイトルをKWに合わせたものにする
- meta description(メタ ディスクリプション)をKWに適した内容にする
- サイト内のコンテンツでリンクしあう(内部リンク)
上記3つを行うとサイト全体の質、ページ単体の質の両方をアップできます。
内部SEO施策例(3):ユーザーのためのサイト構築
ユーザーが快適にコンテンツやサイトを見れるように作り上げるのも大事です。
あえてユーザーが不快感を覚えるページをイメージすると、作り上げるサイトやコンテンツの望ましい姿がわかります。
実際に、筆者がもどかしく感じたコンテンツやページは、主に次の3つです。
- ページの動きや表示が遅い
- 文字ばかりで見にくい
- 知りたいことに対する情報がない(または薄い)
このような状態を解消すれば、ユーザーに快適なページを提供できるでしょう。
ユーザーのためのサイト構築の際は、ご自身の「サイト閲覧時のちょっとした不快感」をヒントにしてみるのがおすすめです。
内部SEO施策例(4):E-E-A-Tに合わせたコンテンツ作り
前述のとおり、Googleはサイトやコンテンツの質の良し悪しをE-E-A-Tで判断しています。
そのため、コンテンツを経験、専門性、権威性のどれか1つでもアピールしましょう。
個人でなにか資格を持っていれば、その資格と関連した記事が書けるでしょう。
また、実体験を盛り込んだ記事の執筆も可能です。
企業の場合は、事業内容に即したコンテンツを提供すると、権威性が示せます。
資格や権威性、監修者もいない状態であれば、なるべく情報の信憑性が高い記事や書籍、動画を参考にコンテンツを作ると、情報の正確性が担保されるのです。
他者から評価されるサイトにする(外部SEO)
外部サイトやコンテンツを通じて、自社サイトやコンテンツの評価をあげるのが外部SEOです。
例えば、自社で作ったコンテンツのURLをSNSでシェアすると、サイトやコンテンツへの流入が増えます。
流入数が増えると、ページを見たいと感じるユーザーが多いと判断できます。
その結果、評価が上がり表示順位の上昇が見込めるのです。
もちろん、外部のコンテンツやサイトで紹介されるのも外部SEOの1つです。
「SXO対策」でユーザーファーストの観点から対策をするのが早い
SEO対策は、検索エンジン上で上位表示させるための施策で、検索エンジンのアルゴリズムはユーザー目線で組まれていると解説しました。
このユーザー目線でのコンテンツ作りには、実は「SXO」という概念が存在します。
SEOはあくまで検索エンジン向けですが「SXO」はユーザーファーストの対策です。
SXOはSearch Experience Optimizationの略で、日本語で直訳すると「検索体験の最適化」という意味です。
ユーザーがどれだけ満足できるかに焦点を当ててサイトやコンテンツを作り込んで行くのです。
近年では、検索エンジンもアップデートを繰り返して、評価基準がSXOにフィットしてきています。
したがって、今後はユーザーファーストの情報提供が上位表示の近道となるでしょう。
SEO評価アップのためにできるところから地道に対策しよう
この記事では、SEO評価基準と、評価向上のための対策例を解説しました。
記事内容をまとめると次のとおりです。
- Googleの評価基準は「Google が掲げる10の事実」がもとになっている
- 評価を上げる対策には内部SEOと外部SEOがある
- SXOに焦点を当てるとSEO評価も上げられる
Googleは一貫して「ユーザーが便利に検索システムを利用できること」を理念にしています。
確かに、Webのページは人間ではなく検索エンジンという機械が評価していますが、時代とともに評価の精度も人間に近いものになってきています。
そのため、小手先だけのSEO対策ではなく、心からユーザーを思って作られたコンテンツが評価されるでしょう。